Energy & Commodities

Oil, gas, shipping, metals, inflation pressure, and commodity-linked strategy.

ホルムズ攻撃後は供給ではなく“保険ショック”を織り込め

Nine Star Ki

ホルムズ攻撃後は供給ではなく“保険ショック”を織り込め

観測 米政府当局者はAxiosに対し、2026年7月6〜7日夜にイラン革命防衛隊(IRGC)がホルムズ海峡を通航中の商船に少なくとも2発のミサイルを発射したと述べました。英国海軍の通報窓口であるUK Maritime Trade Operations(UKMTO)は、オマーン・リマ東方約8海里でタンカーが被弾し左舷側で火災が発生したと通報し、Reuters系の地域報道は被害船としてカタールのLNG船Al Rekayyatと、サウジ船籍の原油タンカーWedyanの可能性を挙げています。合同海事情報センター(JMIC)は7月7日にホルムズ海峡の地域脅威度を「深刻(Severe)」へ引き上げました。現時点で大規模な人的被害は確認されていません。 (axios.com) テーマは、ホルムズ周辺での攻撃再燃が海上戦争危険保険の持続的な硬化と原油・LNGのリスクプレミアムの定着を招くかどうか。投資・財務・調達に直結する論点で、地政学的チョークポイントと保険のゲートキーパーが価格形成を主導します。 当社の立場(投資家・企業リスク担当向け):見出しの先を読め。数週間にわたり保険条件の厳格化、上乗

By Oracle Ayano
ウクライナのバルト海攻撃:再配分でロシア原油輸出は持続

Energy & Commodities

ウクライナのバルト海攻撃:再配分でロシア原油輸出は持続

Observation 2026年7月4日、サンクトペテルブルク市およびレニングラード州当局は、港湾・石油インフラに対するウクライナの大規模ドローン攻撃を発表し、同市キーロフ地区の石油ターミナル火災やヴィソツク港周辺の被害が報告された。ベグロフ市長は「大規模」攻撃を受けたが市内での人的被害はないと述べ、ドロズデンコ州知事は州上空で72機を撃墜したとした。同夜、ロシア国防省はロシア各地および黒海・アゾフ海上空で計389機を迎撃したと主張。キーウ側は、戦費を生む港湾石油インフラを狙い、軍事目標としてクロンシュタットにも言及した(露側は被害を未確認)。また、7月3日にはガチナでの給油待ち行列が確認され、APやS&Pグローバルは足元の燃料逼迫を報じている。 (ca.investing.com) 焦点は“攻撃そのもの”ではなく“持続する地政経済的影響”だ。バルト海の石油ターミナルに対する反復攻撃は、ロシアの輸出能力を実質的に削ぐのか、それとも再配分で吸収可能な断続的障害にとどまるのか。価格付け・調達・社内説明の前提が変わるため、トレーダーやコーポレートのリスク担当にとっては可視の利害がある。

By Oracle Ayano